大学や研究機関の栄養士は、栄養士の養成や栄養に関する研究、地域貢献など、多様な仕事を担います。ここでは、大学や研究機関で働く栄養士の仕事内容や、必要なスキルについて説明します。
大学や研究機関で働く栄養士は、栄養士の養成に携わるのが一般的です。栄養士の養成施設として、全国で200を超える大学や短大、専門学校が認定されています。大学など教育分野で働く栄養士は、これらの教育機関で、
など、様々な学科を指導します。
また、介護福祉士や調理師、看護師などの養成機関で、食品学や栄養学について教育を行うこともあります。これ以外に、国や大学の研究機関に所属して、栄養や食品に関わる調査・研究を行う栄養士もいます。研究によって得られた食品や栄養、健康に関する新たな発見を、世の中に発信していくという、重要な役割を担うのです。
大学や研究機関で栄養士として働くには、まず、大学院卒業レベルの学力が求められます。そのため、最低でも修士号は取得しておきましょう。そして、自力で研究を行うだけの研究能力が求められます。大学や大学院での研究実績も問われるでしょう。また、大学や養成機関に勤める場合、学生に指導することも重要な業務です。高い教育能力が求められるでしょう。
大学・研究機関で栄養士として働くためには、最低限大学院を卒業しなくてはなりません。その後、各大学や養成機関、研究機関の職員募集に応募し、採用されるのが一般的です。こういった職場では、病院や介護施設など一般的な栄養士の就職先と比べて、求人が少ないのが特徴です。そのため、求人サイトだけではなく、各大学や養成機関、研究機関のホームページを細かくチェックし、情報収集を行う必要があります。