レストランやカフェでは、栄養士がスタッフとして働いている店舗も存在します。ここでは、レストランやカフェにおける栄養士の仕事内容や、必要なスキルについて説明します。
飲食店やレストラン、カフェで働く栄養士の主な仕事として、提供しているメニューの栄養計算が挙げられます。健康に気を使う人が増えてきている昨今では、メニューに含まれる栄養素の表示は、魅力的なサービスの1つでしょう。また飲食店であるため、栄養士が実際の調理作業を担うケースもあります。
そのほかにも、店舗で提供するメニューの開発を栄養士が行うことがあります。店舗で使用する食材の発注や管理など、経営面に携わることもあり、スキルによってマルチな活躍ができるでしょう。メニュー開発においては、栄養士の知識や視点を生かし、健康面に配慮したメニューの開発を行います。
メニュー開発を行う際は、野菜や肉といった食材に含まれる栄養の知識が必要になります。加えて飲食店で働く場合は、調理技術も欠かせないスキルです。実際に調理業務に携わる場合は、調理師の免許が必要となることもあります。
また、栄養士が接客の業務を担うことはそれほど多くありませんが、最低限の接客マナーは身につけておいたほうがよいでしょう。身だしなみや清潔感においても、配慮が欠かせません。
健康に配慮したメニューを提供する飲食店では、職種として栄養士を募集していることがあります。ただし、大半の飲食店では、栄養士としての求人は数が少なく、そのほとんどが調理員としての求人です。これらの職場で働きたいという場合は、栄養に関する専門知識を持った調理員として就職するのがよいでしょう。
ちなみに、料理を作る栄養士が、自ら開業してレストランやカフェを営むケースもあります。中には、管理栄養士が料理の監修をしている店として、メニューの健康性や安全性をアピールする飲食店も少なくありません。